●迷路内を走りぬけ、敵を見つけ出し、敵より先に弾を撃ち込む。FPSの初期はこんなでした。
『DOOM Classic』は、現在では『HALO』シリーズや『Call of Duty』シリーズで有名なFPS(ファーストパーソンシューティング)の元祖とも言える『DOOM』のiPhone版だ。プレイヤーは宇宙海兵隊の一員となり、実験中に偶然地獄とつながってしまって溢れ出した地獄のモンスターたちから生き残るため銃を取るというのがストーリーだ。ステージは基本の7ステージに加えボスとシークレットステージを合わせた9つのステージを楽しむことができる。
▲ゾンビ兵士やインプといった昔遊んだ人には懐かしいモンスターたち。生き残るためには一秒でも早く敵を見つけ弾を叩きこむのだ! |
▲自分の歩いたマップは自動でマッピングされる。ひとまず歩いてみて、行くべき所がなかったら扉やスイッチを探そう。また、特定の扉は色別のキーカードを探す必要があるぞ。 |
FPSといえば右スティックで左右への振り向きと照準の上下左右を調整し、左スティックで前後左右への平行移動というのが基本だが、本作の操作方法はちょっと違う。本作では左手で前後の移動+左右への振り返り、右手で発砲という流れだ。これは『DOOM』には照準の上下という概念が無いため。プレイヤーの前方30度ぐらいの範囲に敵を捉えて弾を撃てば照準の高さは関係なく敵に弾を撃ち込むことができる。
『DOOM』は現在のFPSでは当たり前の3Dポリゴンによって世界が描画される以前のタイトルのため、その世界はすべて2Dで描画されており、上下の概念も設定されていない。その後『DOOM』を開発したid Softwareからリリースされた『Quake』は、FPSとしては初めて3Dポリゴンで世界を描いている。そういう意味で本作は現在のFPSの源流とも言えるというわけだ。
▲操作方法は、標準の「左手で前後移動+左右振り向き、右手で発砲」というスタイルの他に「左手で前後左右平行移動、右手で左右振り向き+発砲」というスタイルもあるぞ。 |
▲敵をほぼ正面に捉えることができれば高さを合わせる必要はない。目標をセンターに入れてスイッチ……なんてことを考えなくてもいいのだ。 |
▲武器はハンドガンからBFG9000と呼ばれるプラズマ弾を打ち出すものまで多種多様。武器を切り替える際は画面下中央の顔のあたりをタップすれば切り替えが可能だぞ。 |
▲マップ中のドラム缶は銃で撃つと爆発して周囲にいる敵にダメージを与える。敵をうまく誘導して爆風に巻き込んでやろう。ちなみにプレイヤーにもダメージがくるので注意だ。 |
『DOOM』が1993年に発売されて以来、市場にはDOOMクローンと呼ばれる“DOOMっぽいFPS”で溢れかえった。それほど人気度が高く、『DOOM』というタイトルの衝撃はすごかった。ちなみに『DOOM』を開発したid Softwareはその後前述した『Quake』シリーズを開発し、FPSという分野のトップ企業となった。現在ではゲームタイトルを開発することに加え、FPS向けのゲームエンジンも開発している。FPS好きを自称するプレイヤーの皆さん、一度FPSの原点に立ち返ってみてはいかが?(超喰った。ナオタロー)
【DOOM Classic】
メーカー:id Software
配信日:配信中
価格:600円
対応機種:iPhone/iPod touch、iPad